慧眼日記

慧眼のラジャ。リアルな日常。

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花月の蝶野ラーメンで価値観が変わった話。

僕には「ラーメン周期」なるものが存在する。

それは、無性にラーメンが食べたくなる期間のことだ。

インスタントでもカップラーメンでもお店のラーメンでも、ラーメンを欲しラーメンを求め完全に依存する。

だいたい2週間くらい、この期間は継続し「ふとした瞬間」に終了する。終了した際には

もう、ラーメンなんて見たくもない。

という、恩を仇で返す気持ちになり、その期間は終わる。

ちなみに、今現在はその期間ではない。

心も体もラーメンから離れ、次のラーメン周期を心待にしている状況だ。

そんな僕が、つい最近のラーメン期で思った事を記事にしてみた。
味の感想やラーメン愛を語る内容ではないことを先に言っておこう。

2019年5月某日。

とあるラーメン店。
バチバチのチェーン店で、芸能人や有名ラーメン店とよくコラボしているそのお店。

らーめん花月。

僕のイメージでは、外さない堅実なお店。

この日は出先でたまたまこのお店を見かけ、なんとなく入った。いくらラーメン期とはいえ、こだわりという成分は僕に含まれていない。

なんでもいい。

そんな思いを胸に、フラッと入った。

注文したのは、蝶野さんゴリ推しのニンニクが効いたコッテリ系のやつ。

こういうの好き。

というか、ニンニクが好き。

ニンニクは旨い。

食した後の口臭は破壊的だが、それでもいい。

そのラーメンを発見した瞬間。


即決。


むしろ、ニンニクがカチカチだからそのラーメンを注文したと言っても過言ではない。

店内は、昼時ということもあり、それなり混んでいた。紳士淑女たちが、慎ましく昼食をとっている。

蝶野ラーメンを注文し(勝手に僕が名付けた名前)、ボンヤリ待っているとお客はたえず入れ替わっていく。

ふと、僕の隣に新しい客が座る。若いスーツ姿のフレッシュなメンズ。
店員がオーダーをとりにきて、注文を読み上げる。

※このお店は券売機システムの為、食券をテーブルに置いておけば、一言も発せず注文できる。

「蝶野ラーメン、大盛ですね・・・!」

うんうん。やはり蝶野ラーメンか。

と、内心ほくそ笑む。

たまたま入ったお店で、同じラーメンを並んで食す。
これは、運命だ。

恐らく、彼と僕との接点は今回が最初で最後であろう。あいまみれる事のない2人が、蝶野ラーメンを同じ時間に同じ場所で並んで食べたという事実だけが、唯一の接点となる。

一期一会ってやつか・・・。

店員が同士の注文を読み上げると、同士は驚きの発言をした。

「ニンニク抜きで・・・。」


(*´・д・)えっ


耳を疑った。

おいおいおいおいおいおい。

おい!

バカな事言ってはいけない。

気でも狂ったか?

ならなぜ、蝶野ラーメンを注文する必要がある?

ニンニクがカチカチに効いているからこその蝶野ラーメンではないのか?

・・・この坊や、同士ではない。

僕の見込み違いだったようだ。

ニンニクの破壊的口臭を危惧しての立ち回りなのかもしれない。

しかし、その現実を全て受け入れてこその蝶野ラーメンではないのか。

この男の立ち回りは、蝶野ラーメンへの冒涜。

残念だよ。

そして、僕の蝶野ラーメンが到着。

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隣でボンヤリしている坊やを尻目に、ニンニク臭コテコテのスープをゴクリ。

嗚呼、うまい。

ニンニクと背油がたっぷりの蝶野は、僕の体に染み込んできた。

思ったより、味は濃ゆくない。適度。

既存のとんこつラーメンに、ニンニクと背油足しましたみたいな味付け。

半分くらい食した所で、坊やのエセ蝶野が届く。

「蝶野ラーメン、ニンニク抜きです!」

なんとなく、店員が「ニンニク抜き」を強調して言っているように聞こえた。

ざまぁみそづけ。ふふふ。


ふと、異変に気付く。


それは、周囲の客達にも次々とラーメンが提供されていくとき。


「蝶野ラーメンニンニク抜きです!」

「蝶野ラーメンニンニク抜きです!」

「蝶野ラーメンニンニク抜きです!」

ニンニク抜きの蝶野ラーメンが提供されていく。





あれ?





そんな事あるの?


ここで、ある疑念が沸いてくる。


はみ出していたのは僕。


そう、考えてみればこんな昼時の、これから午後もバチバチに仕事しますよ!って人達がニンニクをたっぷりと食べられるはずがない。

この時間帯に、そんな事も気にせずニンニクを食べられる奴なんて一握りだ。

・・・自身の軽率な思い込みに反省した。

ニンニクが売りのラーメンでニンニク抜きとか
はっ!ありえんよ!って思った僕が情けない。

事情というものを考慮せずに、物事を上辺だけで判断した。

そして、多数の人々の意見で、始めて自身が間違っていたことに気付く。

まさに、愚。

彼らも、本当はニンニクたっぷりの蝶野ラーメンを食べたいんだ。しかし、今は食べられない。

仕事があるから。

ニンニクの臭いは、世間から忌み嫌われる。
もし、その臭いで他者を不快にして仕事に支障をきたせば、彼らの仕事に弊害が生まれる。

最悪のケースもあるかもしれない。

ニンニク入りの蝶野ラーメンを食して、人生を棒に振るくらいなら、ニンニクは抜く。

そうか。そういうことか。

逆に、蝶野ラーメンへの愛・リスペクトだったんだ。

この後に仕事が控えていて、ニンニクを食べれない。それでも、蝶野ラーメンは食べたいという熱い思い。

何も分かっていないのは僕だった。

猛省しよう。

そして、蝶野ラーメンを完食し僕は無言で店を出た。

ニンニクの臭いに包まれながら。

この3日後くらいに、僕のラーメン期は終わった。


つづく。

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