慧眼日記

慧眼のラジャ。リアルな日常。

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マンションのゴミ捨て場

僕が住んでいるマンションのゴミ捨て場は汚い。毎日、ゴミが散乱している。
犯人はネコたんかカラスだろう。

そんな汚すぎるゴミ捨て場は、マンション出入口の隣にあるもんだから嫌でも目に入る。

汚いねえ。

毎回、そんな感想を心の中でつぶやき、他人事のようにスルーしていた。

すると、すこし前にこんな事があった。
マンションの管理会社から僕に電話が掛かってきた。電話口の若僧は淡々と話す。

「最近、大家さんからラジャさんのゴミを出すタイミングが早すぎるとクレームがありましたよ。おかげでゴミは動物に荒らされてます。ゴミ出しのタイミングを考えてください。」

え?そんなに早いか?

疑問に思ったがそれを管理会社の若僧に言ったところで仕方がないと思い

「申し訳ないでござる。」

と、素直に受け入れつつも大人の対応をした。だが、よくよく考えてもそんなに早く出していないと思う。ゴミ収集車が現れるのはだいたい朝の9~10時頃。それまで僕がゴミを出していたのは朝方4~5時頃。もちろん、その頃には他にもゴミは捨てられていて「早い」という感覚はなかった。

まあ、しかし動物の被害に困っているんだ。そこはグチグチ言わず協力するのが住居人の務めだろう。
人が集まり、コミュニティを形成する上ではしょうがない事なのかもしれない。

そして、僕はゴミ収集車が現れる1時間前くらいにゴミを出すようになった。
基本的には朝方の4~5時に就寝していたが、そのゴミ出しのおかげで就寝時間をズラした。

しかし、その努力は実らず結果は変わらなかった。他の住人達は前日の夕方あたりからポツポツとゴミを捨て初め、僕が帰宅する深夜帯にはゴミ捨て場はパンパンになっていた。
人は、自分がやっている事を他人がやっていないと無性に腹ただしく思うものだ。

正義が生まれる瞬間だ。

もちろん、僕も腹が立った。

なんで、僕だけキッチリやらないといけないんだよ!大家は他の住人には注意しているのか?というか他の住人達は何を考えているんだ!

ゴミを荒らすネコたんやカラス達に罪はない。
彼らは生きる為に必死なんだ。人に依存しないと生きていけない動物に「マナーが悪い」と怒るわけにはいかないじゃないか。

この場合、怒りの矛先を向けるのは人だ。

ゴミ出しのルールを守らない他の住人達。

それを注意しない大家。

正義は僕にある。

そうプリプリしているとき、ある事に気付く。

この状況って、まさに戦時中だった頃と同じじゃないかと。日本が第二次世界大戦を戦っていた時、国の政策に背を向けたり、贅沢をしたりすると「非国民」として警察にしょっぴかれたりしたという。

そういう情報がお上に伝わるのは、ほぼ近隣住民による通報。

恐ろしい事だ。その「非国民だ」と言って通報した住民の気持ちが痛烈に理解できている。

こりゃいかんな。と思った。

心が卑しくなっていた。

日常の些細な事に腹を立てるのはやめよう。そんな事にプリプリしているヒマなんかないのだから。

なんなら、僕が散らかったゴミを片付けてもいいじゃないか。

それくらい気持ちがいい人に僕はなりたい。

つづく。

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