慧眼日記

慧眼のラジャ。リアルな日常。

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麻雀ってたのしいよねー

僕は麻雀が好きだ。あんなに没頭できるゲームはなかなかない。しかし、難点は人数が揃わないと出来ない事だろう。雀荘に行けばいつでも打てるが、夜の住人である僕にとってそのハードルは高い。たいがいの雀荘はてっぺんをまたぐと閉店していまうからだ。中には闇営業しているハードボイルドな雀荘もありはするが、そんな猛者がうごめく魔界に飛び込む勇気はない。その昔。深夜に闇営業している雀荘へ友人と果敢に凸し、わけもわからず1万円むしりとられた。涙なしでは語れない経験だ。とりあえずハウスルールがガチガチでわけがわからず、メンバーの圧が凄い。その時、いっしょに行った友人は緊張のあまり誤ポンというありえないチョンボをかまし罰付を支払っていた。その上、いっしょに打っていた厳ついおじちゃんから「ちゃんとやれや!」っと怒号をあびせられ、恐怖でガタガタ震えながらオレンジジュースを飲んでいる姿が未だに忘れられない。そんな経験から、雀荘で麻雀を興じるという選択肢は存在しない。だからこそ、僕が麻雀を楽しむ為には、人数を集めるというところからのスタートとなる。しかし、これがかなり難しい。だいたいの人は昼間に動き夜は寝る。僕はその真逆を生きている人間。そんな状態で人を集めるわけだから、相当な執念が必要になってくる。まず、僕の数少ない友人に片っ端から無差別に声をかける。麻雀を知らないであろう知人にも声をかけた。断られる事は分かっている。しかし、世の中何が起こるか分からない。もしかしたら、僕が知らない間に麻雀を覚えているかもしれない。興味をもって、麻雀を覚えてくれるかもしれない。同じ志をもった同志をマッチングしてくれるかもしれない。そんな希望も込め、ありとあらゆる人々に声をかけた。結果としては3人刺さる。上出来だ。
1人目は僕と同じ会社で働いている魔王こと店長。四六時中ギャンブルにズブズブのクズだ。誰よりも遅く出勤し、誰よりも早く帰り、口を開けばギャンブルの話ばかり。そんな魔王が店長の座に君臨できるのも全てはオーナーと友人だから。この業界ではよくある話。忖度の中の忖度。僕の中で彼の存在価値はオーナーへの窓口という事だけ。あとは仕事へ介入せず、黙っててくれればそれでいい。そんな魔王を麻雀に誘った時、彼が言ったセリフは生涯忘れられない。「麻雀か!麻雀やる日は早く店閉めるようにしておいて!」彼の人生を象徴する名言だ。
2人目は友人A。彼は何度か僕のブログに登場している。スーパー破天荒な男だ。彼の麻雀歴はそれなりに長いらしい。聞いてもいないのに話してきた。なんでも、小学生の頃より牌を触り中学生の時には家族で毎日麻雀に興じていたらしい。まるで自身が麻雀の申し子と言わんばかりに自信のほどを語っていた。しかし、僕は知っている。彼が類を見ないバカだと。恐らく、まともに麻雀を打てないであろうレベル。彼の人柄、性格、人生をよく知っているからこそ彼には知略というものは存在しないという事が断言できる。ことギャンブルにおいてもそうだ。パチンコでいうと、彼はスペックも把握せずに打って負ける。初心者ではない。18の頃より、パチンコにズブズブなのに、未だスペックや台の仕様を理解しない。いや、理解できない。軽い知的障害があるんじゃないかと密かに思っている。
3人目は、昔いっしょに仕事をした事があるショーゴ君。それほど仲良くはないが、彼が麻雀に人生を捧げている事を知っていた。だからこそ、ショーゴ君は徹マンからの日勤でも余裕で受け入れる。いわゆる変態だ。
これで僕を含めて4人の不摂生が集まった。麻雀が打てる。ただ、ショーゴ君は2交代制の勤務。夜勤週だとさすがに参加できない。そんな時は3人麻雀になる。それは致し方ない。場所は、とある雀荘。なんでも店長の友人が経営しているお店で、無料で朝まで打てる。最高だ。しかし、その雀荘の場所がまあまあ遠い。辛いのはそれくらい。
全てが整い、僕は麻雀ライフを手に入れた。週1で訪れる楽しい時間。その日の麻雀が終われば来週の麻雀が待ち遠しくなる。日々、麻雀の日まで「あと○日か・・・」とカウントし、その日の為に生きているような感覚に陥る。
しかし、そんな楽しい麻雀ライフに危機が訪れる。それは、友人A下手すぎる件。あまりにも酷い。例えば、チョンボの多さ。そしてそのありえなさ。3人麻雀なのにチーをし、少牌なのにリーチをかけ、フリテンし、誤ポンする。1日になにかしらはやらかす。まあ、ここに関してはキッチリ罰付をとっているからまだいい。そんなチョンボマンだからこそ、腕前などない。まったく。よくそんなんで麻雀歴を語れるものだと呆れてしまう。待ちをあえてシャボにしたり、ドラ単騎でリーチをかけたり、謎の鳴きカンを入れ他家にチャンスを作ったり、染めゴロウの他家にバンバン有効牌を鳴かせる。いや、ちょっとは考えろよと。何度も言った。勉強しろと。しかし、彼は言う。なぜ遊びで努力しないといけないのか。もはや麻雀を打つ資格などない。そして、Aのモチベーションはもちろん下がる。もう負けすぎるから麻雀やりたくないと。本当にどうしようもないバカだ。救いようがない。そんなAがついにトラブルを起こす。しょーもないウソをついて。
「家族旅行が急遽入ったから。」3日後に控えた麻雀を欠席すると一方的に連絡してきた。戦慄が走る。そんな話を微塵にも出していなかったクセに、まるで元からそう言ってましたよっていう感じであたりまえのように主張してきた。いや、ものすごく楽しみにしていたのに。麻雀。落胆したのは言うまでもない。この日、ショーゴ君は夜勤週で欠席。Aがいないと麻雀ができない。
この事を店長に報告。「ふざけるな!」魔王が怒り出す。それはそうだ。この人は麻雀の為に営業を犠牲にしているのだから。そんな矢先の裏切り。
しかし、誰がどう考えても、Aがウソをついている事は明確。負け続けてきた実績が、彼に虚偽の予定をつくらせたとしか考えられない。もうやりたくないという逃げの思考。しかしまあ、なんというかウソをついて欠席するなど愚の極み。素直に相談してくれればよいものをなぜにそんな愚行を・・・。とりあえず、麻雀は中止になり僕達の中で当然の感情が生まれてくる。ウソつきには罰を・・・!残された僕と店長は、Aに天誅を与えるべく動き出す。まずは彼のウソを暴くことから。電話にて詰める。どこへ行くのか?どこへ泊まるのか?何をするのか?すると、Aはシャーシゃーと答えてくる。半田の温泉へ行きラブホテルに泊まりサンセットビーチに行くとの事。は?家族でラブホテルに泊まるの?耳を疑った。いくら節約の為とはいえ、3才の子を連れてラブホはなかろうて。しかし、そのありえなさは少しだけ真実味を帯びていた。奴ならやりかねないから。彼の人間性を知っているからこそ納得できる。本当に行くのかも。そんな気がしてきた。僕は最後の賭け、つまりは渾身のブラフをかます事にした。「僕達も行くよ!半田に・・・」
もう、ヤケクソである。要は、店長と僕で麻雀セットを持って半田まで行き、夜中に麻雀をしようという悪魔的な提案。実際は、そこまではしないがその提案に対してどう動いてくるか?という事がネックだった。理想は「実はウソでした・・・ごめん!」とゲロってくれる事。そうなれば、我々の勝ちだ。彼にホラフキンという不名誉なアダ名をつけ、未来永劫ディスり続ける事ができる。これは彼への罰だ。さあ、どうでるか?
ちなみに、この提案はLINEメッセージによって送信した。その結果は・・・会心の未読スルー。からの音信不通。メッセージを送信した後、何度か電話したものの彼が応答する事はなかった。やっぱりなと。ここは想定内。彼のような人間が出来るのはこのように連絡を遮断する事しかできないのは予測していた。ただ、こういう行為は許されるものではない。なぜ、連絡一本できないのか?怒られるからか?めんどくさいからか?気不味いからか?こういう人間は世の中にたくさんいる。別に理由や結果なんてたいした事ではない。意識がある限り、連絡くらいしろよと。こっちは予定を立て、時間を作り、場所も確保してるんだよ。まあ、ブラフ込みで。
そして、麻雀を予定していた日の翌朝。AはこんなLINEを送りつけてきた。

「ごめん、爆睡してたわ。」

いや、何日寝とるんだキミは。そんな怒り虚しく、彼は数日前から着信に気付かずLINEも返信した「はず」だと主張してきた。もう、ここまでくるとどうしようもない。「宿題やったんですけど川に落としました。」って言ってるようなものだ。そんなAも今年で32才になる。庭付きマイホームを持ち、奥さんと子供に囲まれ幸せな生活を送っている。果たして、彼はこれからどういう人生を歩んでいくのか。ただただ、心配するばかりだ。
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つづく。

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